2011-03-23 第177回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
ドイツ、フランスは、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体条約を契機に、憎しみ合いから協力による実利に移行した。アデナウアー西独首相は次のように言った。この石炭鉄鋼共同体が口火となり他の分野でも類似の過程が進むであろう、そうなれば欧州のがんとも言うべきナショナリズムが壊滅的打撃を受けるであろう。 終戦当時の独仏の憎しみ合いは日中関係の比ではない。
ドイツ、フランスは、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体条約を契機に、憎しみ合いから協力による実利に移行した。アデナウアー西独首相は次のように言った。この石炭鉄鋼共同体が口火となり他の分野でも類似の過程が進むであろう、そうなれば欧州のがんとも言うべきナショナリズムが壊滅的打撃を受けるであろう。 終戦当時の独仏の憎しみ合いは日中関係の比ではない。
ドイツとフランスがけんかしないようにするためには、とりあえず物づくりから始めようか、石炭、鉄鋼一緒にやろうか、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体ですね。そういう意味では、何か一緒にやろうかというのが外務省あたりから出てきてもいいのではないか。その辺についてはいかがですか。
とりわけ、第二次大戦後にいわゆるヨーロッパ石炭鉄鋼共同体からスタートをしてできていったものと、もう一つ、安全保障についての、あれはCSCE、今はもうCSCOになっているんですかね、そうした動きと、そういうヨーロッパ全体を覆うたある種の主権の流動化と統合と分化、そうしたものと今の憲法の各国での議論と、この兼ね合いというのが一体どうなっていっているのかというのが非常に興味があるんですが、もしそういうことで
御承知のとおり、ヨーロッパは第二次世界大戦の大変な惨禍を乗り越えた後に、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体からスタートをして、EEC、そしてEC、そしてEUと進んで、今通貨統合まで至っております。また、これと別にCSCE、全欧安保協力会議ができて、EUというかヨーロッパ統合の基盤をつくって、ベルリンの壁の崩壊の後、これがOSCEへと進み、ヨーロッパの統合はさらに広く外へと進みつつあると。
それから、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体、これが五七年の四月一日に出しまして、これには条件が二通りございます。表面五分、これに引き受け手数料一%、従って最終的には六分になりましょうが、このほかに、五分半で、なおそれに手数料を加えますと約六分四厘くらいにつくものも出ております。そのほか、若干古くなりますが、ベルギー、南アフリカ、これは大体五分半くらいのものであります。